4月15日は雨。雨の中でも山歩きを楽しめる私たちにとっては、雨の中の作業も苦にはなりません。
登山ウェアの上にワークマンのレインジャケットに防水ハットと防水手袋で活動環境はバッチリです。
今日は畑の「水の流れ」が見たくて来ました。水たまりができる場所はないか、傾斜になっている場所などで雨水が地中に滲みることなく流れてしまうことで、地面を固くしてしまっているような場所はないか、などを観察して、土中環境の改善につなげることができればと思ったからです。
二十四節気では、そろそろ「穀雨」(陽暦では4/20〜5/5頃)。春の柔らかな雨に農作物が潤う時季。この時期に農作物の種をまくと、雨に恵まれ、元気に生長するという言われがあるようです。
そんな恵みの雨の中、相方が「甘草」を見つけてくれました。(トップ画の細長い葉の草です)
生薬としても用いられ、漢方だけでなく市販の感冒薬、胃腸薬、肝臓疾患の治療にも用いられているそうです。
さて、この土地にはまだ水道は引かれていないので、苗の植え付け時に根が土に馴染んでもらうようにかける僅かな水を10Lほどの小さなタンクで運んでくるだけしかできていません。
タープ・テントに傾斜をつけてバケツで雨水を溜めてみたところ、短時間でバケツ一杯に溜まりました。
夏に向けて雨水を大量に溜めておくことができれば、と考えるキッカケになりました。
雨水タンクというものがホームセンターなどでも販売されているんですね。
一方で、畑の土中環境の改善のための教科書として読んだ「よくわかる土中環境」(高田宏臣:著)に感銘を受けて環境改善のための方法を、実践していこうと、問題がある場所に、著者である高田氏による”グリグリ”をAmazonで購入した”貫通ドライバー”、薫炭、炭を用いて施してみました。

35cmのマイナスドライバーを地面にグリグリとねじ込んで、薫炭や炭(本来は竹炭)を蒔いて、落ち葉や小枝を詰めることで空気や水が土中に入り、地中の分断した土層に空気を送り込むことで地中に”呼吸孔”をつくるというものです。
開けた穴に詰める落ち葉、小枝には小さな虫が棲み着いて、多孔質である炭の微細な穴は微生物の住み家となって土壌改良や耕地の連作障害を回復させるなど、農作物の生育を助けることにつながるという作業。
事前に本を読んで、動画を観ていたわけですが、実際に地面に対して「グリグリ」を行うことで、”大地との対話”ができるような気がしてきました。